新人であるという気持ちで挑む

働いていると、人事異動は避けて通れないものです。
これまでいた部署での他者との関係性がイマイチの場合には異動によって環境も人間関係も変わるので、新しいスタートを切れるかもしれません。

しかし大体の場合には、慣れた仕事内容から離れてまた一から新たな業務を覚えていかなければならない苦痛を感じることになります。
また、やっと気心が知れた職場の人々とは別になり、人間関係も新たに構築していかなければなりません。
そのため、人事異動をプラスに作用すると積極的に捉える人よりも、「面倒だ」「憂うつだ」と考える人が少なくないのです。新しい環境に対する期待よりも、「慣れ」から脱却する面倒の方が強いものなのです。
そのマイナス志向のまま新たな部署に配属されてどのような心理に陥るかというと、何につけても過去の部署と現在の部署を比較して、今の部署に対する不満を募らせ「前はこうだったのに…」ということを口にするようになります。これでは、仕事もうまくいきません。

大事なことは、新たな部署の新人であるという意識を持つことです。
自分より年数が短い後輩でも、その部署では先輩にあたります。その意識を持てるかどうかが、その後の仕事の出来を左右することになります。
質問することは恥ずかしいことではありません。新人なら、分からないことは何でも質問するでしょう。
積極的に仕事を覚えていくことにより、前の部署や仕事との比較もまた違ったものになり、冷静に両方の部署の長所や欠点を見つめることができるようになります。
このように人事異動をプラス志向で捉えると、不安を払拭して働くことができるでしょう。

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